アレルギー性結膜炎とは
アレルギー性結膜炎には、花粉症、ダニ等のハウスダストによるアレルギー性結膜炎と春季カタルがあります。
花粉症は、花粉が原因で起こるアレルギーです。花粉症が生じる植物として有名なのが、春先に出てくる杉花粉、秋になるとブタクサなどが知られています。
花粉アレルギーの原因は、花粉自体が悪いのではなく、花粉が体内に入ってくることによって好酸球と言う炎症細胞が過剰に反応し、免疫系に関係する信号伝達物質であるヒスタミンが過剰に放出されることです。
花粉症の症状は、眼のかゆみ・充血・異物感・目やになどです。花粉症では、毎年決まった季節に症状がみられることが特徴。ハウスダストによるアレルギー性結膜炎の原因は、ハウスダスト。症状としては花粉症と同じ。但しハウスダストがアレルギーの原因ですからハウスダストは身の回りにいつもあるので、年間を通じて慢性的に生じることが特徴になります。
アレルギー性結膜炎の重い症状が春季カタルです。ハウスダストが原因になっているようで、10歳ぐらいの男児に多いようです。春季カタルの症状としては、目のかゆみが非常に強く角膜(黒目)の表面に小さな傷ができるため異物感があり、光をまぶしく感じられます。角膜に白い濁りができることもあり酷いときは角膜潰瘍になる場合もあります。本来は症状は10歳頃を過ぎると自然治癒するのですが、昨今のアトピー性皮膚炎を合併する人が多くなったので10歳過ぎても春季カタルの症状が見られる人もいます。